プロ野球のFAについて思うこと
FA移籍
プロ野球は全日程を終了し、FA移籍の話題が一気に増えてきました。
12月5日時点ですが
浅村選手
西武→楽天
炭谷選手
西武→巨人
丸選手
広島→巨人
西投手
オリックス→?
(阪神に決まりましたね)
出す球団も迎える球団もファンも何より移籍する選手も様々な思いを抱えて、次のシーズンに備える訳ですね。
そこで今日はFAに対するファンとしてのあるべき姿をプロ野球観戦中級者のさるヒメが答えます。
(別に答えは求めてないというご指摘が聞こえてくるようですが)
FAで動く選手はほとんどキャリアがある選手で翌年のチーム編成、さらにはチーム成績に直結しますので関係者にとってただ事でない事は想像に難くありません。
FAで出ていかれたチームのファンの心境は
寂しい、悲しい、残念、裏切られたなどやはりネガティブな感情が大きくなりますよね。
ファンは応援するチームの選手を言わば家族や恋人のように感じていますので当然かも
しれません。
他球団への移籍は裏切、金に釣られて…等の恨み節が聞こえてくるようですね。
しかし、
FA制度が始まった1993年と今ではファンの
反応に大きな違いを感じるのです。
ネット上でのコメントを見ると
- 寂しい気持ちはあるが、移籍しても頑張って欲しい。
- ここまでチームに貢献してくれて感謝している。
- 逆に若手はチャンスだ!
- 選手が取得した権利だから尊重している。
主に上記のようなものが目立ちました。
前向きに応援するコメントが非常に多いのです❗
例えば
FAを取得した選手の立場を自分に置き換えてみてください。
あなたは、企業で働く会社員です。
その、功績を知った他の企業が
「ぜひうちに来て欲しい。年収は今の倍出したい」との
オファーがあったらどうしますか?
声を掛けてくれた他社に行く方も多いのではないでしょうか。
プロ野球はファンあってのものであり、プロスポーツ選手という特殊な職業であるため
他球団への移籍には批判もあるところですが、職業人という立場で見れば、条件のいいほうへ移るのは何も不思議なことではありませんね。
(もちろん移籍する選手は、金銭面での条件だけではなく、ポジション、やりがいなど
いろんな意味での条件で決めますが)
本日のさるヒメの解答です。
プロは条件の良い所へ堂々と移籍すればよい。
先に書きました、FAへのファンの反応の変化は、野球文化の成熟を感じます。
また、古い話で恐縮ですが、東京ドームで行われたWBC日本VS韓国の試合で、韓国の外野手がファインプレーをした際、日本のファンは拍手を送りました。
接戦であったため、相手に拍手を贈る余裕はファンにも無かったはずです。
(事実、この試合は日本は負けました)
ここで重要なのが、悔しさとは別の次元で働く、良いプレーへの称賛という感情です。
これこそが、日本プロ野球界を支えるファンの成熟した姿なのです。
プロスポーツはさまざまな意味でファンと共にあります。
選手と共にファンとしても成長していきたいですよね。