那須川天心VSメイウェザー 那須川天心の敗因は体重の差だったのか
こんにちは、さるヒメです。
平成最後の大晦日に行われた注目の一戦に
試合から8日経った今でも様々な評価が寄せられています。
という事は興行としては成功だった訳ですね。
ちなみにメイウェザーへのファイトマネーは900万ドルとも言われています…
試合に関しては、ご存知の通り、メイウェザーの圧勝でした。ファンも評論家も好きなことを言っていますので、ワタクシさるヒメも好きなことを言いたくなって今、文章を書き始めたしだいです!
ちなみに戦前の予想は私は完全に外れました。
那須川天心の負けの要因は何だったのか
主に言われている要因は次の通りです。
どれも正解でしょうが、これらが複合的に絡み合い
1ラウンドTKOという結果につながったというのが真実でしょう。
では1つづつ検証していきましょう。
体格差(階級の差)が大きかった
当初から分かっていたことです。
体重差は前日計量で4.6kgの差。恐らく試合当日は10kg程度の差はあったでしょう。
ちなみに身長差は8cm。
一度目のスリップ気味にも見えたダウンの場面、右後頭部付近をかすめたフックでしたが、この威力は階級差によるものかもしれません。
同じ階級の選手からはもらったことのないダメージだったと思います。
同じ階級であれば、あれほどのダメージにはならないと思われます。
結局このパンチで勝負が付いたと行っても過言ではない一撃でした。
あと、向き合った時の体格差による圧力は画面を通しても感じましたね。
ボクシングルールに那須川天心が対応できなかった
これも分かりきったことですが、ボクシング50戦無敗の男に経験のないボクシングで
挑むのは無謀な挑戦でした。
那須川は恐らく、攻撃面に関しては、ボクシングへの順応も出来ていたかもしれません、いや、キックボクシングで培った動きはボクサーからすれば変則的で、むしろ
武器となり得たかもしれません。
しかし、ディフェンスに関しては、来るはずがないキックへのガードも想定したような形に見えてなりませんでした。
テクニックがメイウェザーの方が上だった
注目したいのは、開始50秒あたりで、那須川が真骨頂であるカウンターを
入れる場面です。メイウェザーの右をかわし、得意の左を鋭く放ちます。
が、メイウェザーは首を振って威力を流し、ダメージは無し。
技術と技術が交錯した場面でしたが、これもメイウェザーが一枚上でした。
その後メイウェザーの左に回りながらのフックもいい攻撃でしたが当たらず。
それから終始、那須川の距離にならない。これはメイウェザーに完全に前で裁かれていて、その懐の深さに攻め込むことができませんでした。
メイウェザーが本気になった
当初からメイウェザーはエキシビジョンを強調していたため、適当に3Rを流して終わるプランかと思いました。いや、そうだったかも知れません。
しかし、前述した開始50秒の那須川のカウンターで、少しスイッチが入りました。
ガードを上げ、圧力を強めてきましたね。
その後、メイウェザーが最初のダウンを取ることになります。
さらにその後は完全に圧力を掛け決めに行きます。那須川も果敢に攻撃を出します。劣勢の中でもカウンターを何度か仕掛けます。しかし、下の階級の選手が出す攻撃などメイウェザーは意に介さず、前に出てTKO勝ちという結果になったわけです。
格闘技観戦中級者さるヒメの解答としては、
上の4つの複合的な事情で決着が付いたと考えます。
要因は階級だけではないことを強調させていただきたいと思います。